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松之山布川での交流が契機に 十日町市と実践女子大学が包括連携協定を締結

2024年11月13日 16:24更新

十日町市と東京都日野市の私立実践女子大学は、互いの持つ資源の有効活用や交流の発展を進めようと包括連携協定を結び、8日(金)に十日町市役所で締結式が開かれました。

実践女子大学では地域活性化や地方の現状について学ぼうと、須賀由紀子教授の研究グループが大地の芸術祭をきっかけに平成28年から松之山布川地区に訪れるようになり、以来8年に渡って学生たちが田植えや稲刈り、夏まつりに参加するなど交流を続けています。さらに、学生の企画・運営による「布川ファーマーズマーケット」を日野市内で季節ごとに年4回開き、布川地区で採れた米や旬の野菜の販売をはじめ、地域の情報発信を行っています。

連携協定は十日町市と実践女子大学のさらなる交流促進と発展を図ろうと結ばれました。具体的には、教育や文化、人材育成につながる活動をはじめ、観光や産業、まちづくりなど地域活性化活動の実施に向けて、共同研究やプロジェクトを立ち上げたり、関係者の交流を進める内容となっています。締結式には関口市長と大学の難波雅紀学長が出席し、調印を交わしました。

十日町市 関口芳史 市長
「協定の締結を契機に新たな分野へのいろいろな連携が図られる可能性も出てきている。その成果が市民にとって享受できる形になればすばらしい。また大学の皆さんにとって、この活動が教育活動や活気の増進につなげてもらえれば最高の形になると思う」

実践女子大学 難波雅紀 学長
「学生たちはいつも十日町市の皆さんに『お帰りなさい』と言ってもらい、温かい言葉をかけてもらっていて、のびのびと存分に活動をさせてもらっている。今回の包括連携協定を弾みにして今まで培ってきた『まちづくり・地域活性化』という連携活動を、さらに充実させて地域社会に貢献できる実践力、課題解決力を備えた人材育成に一層まい進していきたい」

実践女子大学 生活科学部現代生活学科 須賀由紀子 教授
「学生たちがここの土地に来て思うことは、『日々の生活の中で忘れていた物やこれからの人生において大切にしていきたいものに出会える場所』だと表現することが印象深い。この活動を長く続けていきたいし、丁寧につなげていきたいと思う。高齢化が進行していく中で、どうすればつながりを長く続けていけるのか模索しながら活動をしていきたい」

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