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かつての雪国の風物詩をいまに伝える!シルクワークが雪さらしを公開

2025年03月18日 11:13更新

雪のある この時期限定のクリーニング!

織物を漂白し、美しく仕上げる雪国の伝統技法「雪さらし」の工程を十日町市内で着物やネクタイの染色などを営む株式会社シルクワークが14日(金)に公開しました。

雪さらしは織りあげた布を雪の上に広げることで布をきれいに仕上げる、雪国魚沼地方に伝わる伝統技法です。

太陽光によって雪が溶け、水蒸気になるときに発生したオゾンが布目を通る際に漂白・殺菌作用が働き、汚れやシミを落として布の柄を鮮明に浮き立たせます。

この雪さらしに取り組んでいるのは十日町市明石町で着物やネクタイの染色をはじめ、汚れた着物のクリーニングなどを手掛けている株式会社シルクワークです。

昔作られた物の価値を見直して再利用する循環型社会への移り変わりに合わせ、シルクワークでは古くなった着物をクリーニングして、再び仕立て直す受注が近年増えてきています。そうした中、利用者の需要に応えながらサービスに雪国ならではの付加価値をつけようと、去年から雪さらしを取り入れ始めました。シルクワークによりますと、雪さらしを行っている事業所は十日町市内では唯一ということです。

この日はシルクワークの工場隣の空き地で2mほど積もった雪の上に、国の重要無形文化財に指定されている越後上布や沖縄の宮古上布など依頼品34点が広げられ、雲の切れ間から射す陽の光に2時間ほど晒されました。

株式会社シルクワーク 蕪木義男 代表取締役社長
「『この品物は良いものだからもう一回着たい』という顧客からの要望があり、これを弊社の事業として取り組みたいと去年から雪さらしを始めた。日本の文化、昔のものを大切にするような意味も含めている。自社で前処理をしたあと、ある程度汚れが落ちたものを雪さらしして、織物の汚れを更に落とす。新しい物に仕立てて着てもらうために、アフターサービスとしてやっていきたい。来年はこの3倍にしたい」

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