十日町タウン情報

  1. 十日町タウン情報
  2. JCVニュース
  3. アメリカザリガニの増殖で水辺の生態系がピンチ!モリアオガエルの池復活作戦

アメリカザリガニの増殖で水辺の生態系がピンチ!モリアオガエルの池復活作戦

2026年05月21日 10:11更新

松之山の森の学校キョロロで、自然観察の場となっているため池のひとつ「モリアオガエルの池」。ここに近年、外来生物のアメリカザリガニが侵入したことで、希少な水草が激減し、水草を利用するその他の生物も減少する危機に見舞われています。こうした状況を食い止めようと、ボランティアの手を借りて「池の復活作戦」がこの夏行われています。

外来生物のアメリカザリガニの侵入によって水辺の生態系が脅かされているのは、森の学校キョロロの自然観察の場となっているため池群のひとつ「モリアオガエルの池」です。

モリアオガエルの産卵

ここはこれまで、絶滅の危機にも瀕しているフトヒルムシロやイヌタヌキモなどの希少な水草が群生し、卵を産み付けるトンボをはじめ、多様な水生生物が暮らす環境を生み出していました。

フトヒルムシロ

オオイトトンボ

ここにアメリカザリガニの侵入が確認されたのは2019年です。アメリカザリガニは行動範囲の見通しをよくしようと希少な水草の茎や葉を切ってしまうほか、池にいるオタマジャクシやシナイムツゴなど、在来の水生生物を捕食する習性があります。

モリアオガエルの池(2023年時点)

こちらの写真は2023年時点のモリアオガエルの池です。このときはまだ水面に水草が覆われている様子がわかりますが、ことしの状況と比べてみると水草が消失し、水が濁ってしまっている状況がわかります。

モリアオガエルの池(今年)

キョロロによりますと、この原因を作るアメリカザリガニの数は年々増加傾向にあり、去年にはこれまで毎年確認されていたフトヒルムシロの開花もついに見られなくなりました。

越後松之山「森の学校」キョロロ学芸員 坂上翼さん
「この池にアメリカザリガニが侵入してきたのが2019年で増殖した。おととしから水草が減ってきて、ことしは水草が見られないくらいに減ってしまった。水草に産卵するイトトンボの仲間や、ゲンゴロウの仲間が減ってしまっていると感じる。実はモリアオガエルはまだまだ産卵しにきてくれているが、ここで食い止めないとこの先どうなるかはかなり怪しい」

この状況を食い止めようとキョロロではこの夏、ボランティアの手を借りながら、かつての豊かな水辺の生態系を取り戻す「モリアオガエルの池復活作戦」に取り組んでいます。具体的にはザリガニを捕獲する罠を設置して個体数を抑制することと、水草の保全・再生です。16日(土)は県内外から集まったボランティアの15人が参加し、池の底に溜まった土を掘り起こして、その中に埋まっている水草の種を救い出したほか、約30個の捕獲罠を設置しました。

ボランティア
「土が重たくて 持ち上げたら水と一緒に流れてしまい、すくうのがとても難しかった。カエルが増えて水草も生えて、緑があふれる池になってほしい」

今回掘り起こした池の底の土はコンテナに入れて様子を観察します。この中に水草の種があれば、そのまま発芽を待って育て、その後実った種子を池の中に設けた、ザリガニが侵入できない柵の内側に移植し、うまく生育するかを検証していきます。

越後松之山「森の学校」キョロロ学芸員 坂上翼さん
「種子が発芽しても、それがザリガニに食べられてしまったら大きくなれない。ザリガニを含めたあらゆる生物が入ってこられないコンテナという状況で、池の外で保全するというのが1つの柱。もうひとつは池の中に柵を作って、ザリガニが入って来づらい環境を作り、ザリガニが低密度の場所でどれだけうまく育ってくれるか、というのがもうひとつの柱。この2つの柱で水草を守れたらいい。生物がたくさん住んでいる池を守っていくためにも、日頃からの活動が非常に大事なので、人的な支援があればありがたい。ボランティアへの参加、どうぞよろしくお願いします」

キョロロでは「モリアオガエルの池復活作戦」を11月末まで続けていく予定です。ボランティアへの参加など、詳しくは「森の学校キョロロ」のホームページをご覧ください。

【関連記事】
「とおかまちザリガニ捜索隊」市内の分布を調査 目撃情報募集中!
ザリガニ捜索隊の成果は?? 第13回つまり市民里山学会
メス多くて個体増加の懸念も…キョロロでアメリカザリガニ捕獲作戦

この記事が気に入ったら
十日町タウン情報にいいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで十日町タウン情報をフォローしよう!

Copyright (C) 2026 十日町タウン情報 All rights reserved.