2025年06月09日 17:21更新
十日町市上野にある市の指定文化財、節黒城跡で戦国時代の衣装に扮した地元住民などが大名行列をつくって地域の繁栄を願う開山祭りが8日(日)に開かれました。
節黒城は南北朝時代の武将新田義宗が築いたとされる山城で、現在は市の指定文化財に指定されています。この祭りは、地域繁栄や地元産業の発展、登山者の安全などを願い、山開きにあわせて毎年行われているもので今回が55回目の開催です。
山頂の展望台で神事を行ったあと、地元の住民など約50人が戦国時代の衣装を身にまとって大名行列をつくり、節黒城跡キャンプ場までの1㎞ほどの山道を練り歩きました。駕篭に乗る今年の姫君役は上野こども園の年長児で双子の田畑結衣さんと田畑七瀬さんが務めたほか、地元の小中学生15人が少年剣士役を務め、元気なかけ声を響かせました。
また大名行列の道中では恒例となっている近隣の野口城跡と大井田城跡とののろし交換が行われました。
姫君役 田畑結衣さん
「籠の中の模様や、周りの景色がふだん見ている景色と違っていて、キレイに感じた」
姫君役 田畑七瀬さん
「いろんな人に注目されるのは恥ずかしかったけど、キレイな衣装が着られて嬉しかった。」
上野小学校5年生
「のろしの交換や、節黒城の姫を連れて山を下っていく事に歴史を感じた」
「節黒城開山祭りが、上野地域の歴史の1つとしてずっと続いてほしい」
大名行列のあとは祝宴が開かれ、地元の人たちによるダンスや演奏が披露されたほか、上野小学校の校歌を参加者全員で歌って会場は和やかなムードに包まれていました。
節黒城跡保存会 高橋静夫 会長
「今回で55回目となるが、元々は地元の人たちが地元の山を守っていこうと、数少ないレクリエーションのひとつとして行ってきた行事。少子高齢化など時代のあおりを受けて、地元の人たちが集まる行事が難しくなった。地元の人や子どもたちに参加してもらって、次の世代にも節黒城跡とこのお祭りを引き継いでもらいたい」
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