2026年05月18日 17:00更新
「山のどん底」で触れる安吾ワールド!
ことし生誕120年を迎えた松之山地域にゆかりのある文豪、坂口安吾の文学世界に浸るイベントが16日(土)に大棟山美術博物館で開かれました。
坂口安吾は太宰治や石川淳などと共に昭和初期に活躍した新潟市出身の無頼派の小説家で、ことし生誕120年を迎えました。代表作の「堕落論」や「白痴」のほか、松之山地域が舞台の「黒谷村」など、純文学から推理小説、随筆まで200以上の作品を発表しています。
大棟山美術博物館 安吾の部屋
また、坂口安吾は姉が嫁いだ松之山地域の村山家にたびたび執筆で訪れていて、この邸宅は現在大棟山美術博物館として一般公開されています。
坂口安吾まつりは、ゆかりの地で生前のエピソードを交えながら安吾文学に親しんでもらおうと、「松之山安吾の会」が15年以上前から毎年開いています。
今回も安吾の息子である坂口綱男さんがゲストで招かれたほか、安吾の青春小説「握った手」の朗読が披露され、日本全国から訪れた約30人のファンが安吾の世界に浸りました。
また安吾が生前に一般の読者に向けて送った書簡の朗読も行われました。これは去年の9月に読者の遺族から松之山安吾の会に寄贈されたもので、作品を読んだ読者の考えに共感しながら、進路に悩む若者にエールを送る安吾の素直な思いが400字詰めの原稿用紙6枚につづられています。
岐阜県から
「太宰治が好きで、坂口安吾とすごく仲がよかったので興味があってきた。書簡を読んで、自分の考えを押しつけず、ゆっくり考えてほしいという考えを持つ人なんだと思った。太宰治と仲よくなったのも分かる」
愛知県から
「全国から安吾ファンが集まって、安吾さんは亡くなったがDNAがこんなにいっぱい広がってるんだと思う」
松之山安吾の会 村山陽介 会長
「こんなに熱心なファンがいつまでもいてくれてありがたい。安吾さんを通じて、松之山地域に来て、より知ってもらうのもこの会の目的のひとつ。いろいろな人に紹介して来てもらいたい」
なお、大棟山美術博物館では寄贈された書簡の複製を一般公開しています。
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