2023年08月30日 12:15更新
十日町市六箇地区で栽培している観賞用のハスの花を使って新たな特産物を作ろうと、地元住民と東京在住の大学生が協力してプリザーブドフラワーの制作に挑戦しています。
花から色素を抜き、特殊な加工をすることで、枯れることなく美しい状態を長く保つことができるのが特徴です。この加工に挑戦しているのが、地域住民と東京の大学でバーチャルリアリティの制作や新規事業の立ち上げなどについて学んでいる学生の南羽えぬさんです。
六箇地区では地域の新たな収入源にしようと、4年前から休耕田を活用して観賞用のハスの花を栽培しています。主に仏花として7月上旬から8月上旬にかけて出荷していますが、この時期以外の花の活用方法が課題になっていました。
そんなとき去年9月、六箇地区に田舎暮らし体験で訪れた学生の南羽えぬさんが、地元の人たちと交流するなかでハスの取り組みについて知り、プリザーブドフラワーに加工して販売してはどうかと提案しました。
六箇地区振興会 福﨑一久会長
「ハスをほかのかたちで商品化をする話し合いのときに、学生がこういうのはいかがですか?と提案をしてくれた。ランプシェイドや箸置き、イヤリングなどいろんなアイディアが出てくる」
今回、およそ1年ぶりに六箇地区に訪れた南羽さんは、商品化に向けて地元の人たちと協力してプリザーブドフラワーの制作に挑戦しています。
南羽えぬさん
「地域を盛り上げたいという熱意に押されるような形で、自分に何かできることはないかと考えた時に、新規事業を立ち上げることを大学で勉強してきたので、そういうところでアイディアを考えられると思った」
この日は、花びらを脱色したあと、形が崩れないように固める加工の実験をしました。
南羽えぬさん
「先が読めない。初めてのことなので、イレギュラーな事態はあるが、地域を盛り上げたいという気持ちが重要だと思う。僕はそのお手伝い、一緒に並走していくよう形が理想。お互いがいろんな視点で盛り上げていければいい」
六箇地区振興会 福﨑一久会長
「年齢を重ねると既成概念を変えるのは難しいので、彼らに感謝している。地域のみなさんからお金を儲けてもらうようなことになるといい」
六箇地区によりますと、ハスのプリザーブドフラワーは秋頃のお披露目を目指し、試作を続けていくということです。
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