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3等米は2400円アップ JA十日町が米の仮渡金引き上げを決定

2023年09月29日 16:54更新

高温や干ばつの影響で、令和5年度産米の一等米比率が1割に満たない状況となる中、JA十日町は29日(金)に経営管理委員会を開き、コシヒカリの仮渡金の価格引き上げを決めました。1等、2等米は500円、3等米については2400円の引き上げとなりました。

JA十日町では8月時点で、今年度産米の仮渡し金を1俵当たり1等米は1万8000円。2等米は1万6500円と去年と同じ額に据え置き、3等米については200円上乗せして1万1100円とすることを定めていました。一方、この夏の高温と干ばつの影響で、上位等級比率の低下を懸念し、市内2つの農業者団体は9月19日(火)、JA十日町経営管理委員会の柄澤和久会長のもとを訪れ、今後の農業経営の安定化につながるよう、生産者に支払われる2等、3等米への仮渡し金の引き上げを要望していました。

JA十日町営農生活部によりますと、9月28日(木)時点でコシヒカリの等級比率は1等米が9.1%。2等米が67.9%、3等米が18.8%となっています。

こうした状況を受け、JA十日町は経営管理委員会を開き、1等と2等米については500円、3等米については2400円引き上げることを決めました。管内生産者の9割が達成している3割減々栽培奨励金の300円を加えたあとの単価は、1等米が1万8500円。2等米が1万7000円。3等米が1万3500円となります。また3等米に満たない規格外米についても、仮渡金として未熟粒混入うるちAに1万円、それ以外に5000円を支払うことにしています。

営農生活部の担当者は「例年は1等米が約9割で今年は本当に異例。2等、3等米が圧倒的に多い中、少しでも各農家の収入確保につながれば」と話しています。

なお、価格の正式な改定日は11月1日(水)としていて、10月末までに検査した分については現在の価格のままで支払われ、11月8日(水)にそれまでの差額が一括精算されるということです。

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