2023年10月16日 17:34更新

SDGsの達成や魅力あふれる地域づくりを目標に、十日町市立吉田中学校の生徒たちが企画・運営するチャリティーイベント「YOSHIDA祭」が同校で15日（日）開かれました。2回目の今年は吉田地区の公民館まつりと合体し、より大きな催しとなって地域の人たちで賑わいました。

吉田中学校では生徒会が中心となって地域の人と一緒にフリーマーケットを定期的に開き、出店料や会場で集めた募金を、ケニアで子どもの自立支援を行うNGOに寄付する活動を去年から行っています。

その中でステージイベントやキッチンカーも出店する、最も大きい催しとなるのがYOSHIDA祭です。今年からは、吉田地区の公民館まつりと合同開催となり、地域との結びつきがさらに深まりました。

地域支援員 山口洋樹さん
「公民館が入ることによって、中学生の活動から地域の活動になると思った。稼ぐ・寄り合う・踏み出すというキーワードのもと、地域支援員として子どもたちがもっと活躍できる場と、大人たちがもっと自分の役割を理解する場を作れたらと思っている」

フリーマーケットには、古着やハンドメイドのアクセサリーなど市内外から13団体の出店がありました。また、生徒が企画した1回10円で楽しめる射的や輪投げのブース、無料でわたあめや豚汁などが食べられるブースも並び、約400人が会場に足を運んでイベントを楽しみました。また体育館のステージでは、地元、吉田小学校の「あすなろ太鼓」や、吉田中学校と十日町高校吹奏楽部の演奏などが披露されました。会場の至る所に募金箱も置かれ、寄付をする人の姿もありました。

吉田中3年
「公民館まつりと一緒だといつも以上に人も来てくれて、にぎわっていてうれしい。地域で一体となって活動することによって協力し合えるようになっていくと思うし、改めて吉田地域は一致団結していると実感した」

昨年度この活動を発案した十日町高校1年 村山奈桜さん
「なにかSDGsに貢献できる活動がしたくて、先生と相談して、こういうイベントを企画した。後輩が頑張って引き継いでくれて、地域の人も協力してくれてこれからもまだ続いていくなら協力したい」

地元来場者
「自分たちで物を売ったりしていて、いい社会勉強にもなっていると思う。地域の人と子どもたちとのイベントが少なくなっているので、これからも続いていってほしい」

山口ひかり生徒会長
「大成功だった。思った以上にお客さんがたくさん来てくれて、本当にいい一日になったと思う。いろいろな人に募金してもらって、寄付先にも貢献できると思った。吉田地域だけではなく、県外だったり、もっと広い地域の方に来てもらえるように、これからも頑張ってほしい」

吉田中学校によりますと、今回集まった出店料や、募金の総額は5万7307円で全額、ケニアにあるNGOモヨ・チルドレンセンターに寄付するということです。