2024年03月21日 11:21更新

方言も、伝説も、自然も、てんこもり！

観光庁が選ぶ「にいがた観光カリスマ」として東部タクシーの代表取締役社長を務める村山達三さんがこのほど、27年間にわたって集めた資料をまとめたガイドブック「松代・松之山郷」を出版しました。

これが「松代・松之山郷」です。「ダイジェスト」と「資料編」の2冊あり、「ダイジェスト」は、美人林や棚田群、松苧神社など観光地や史跡についての歴史がカラー写真と一緒に紹介されていて、地域の様子がわかる観光ガイドブックとなっています。

「松代・松之山郷 ダイジェスト」

資料編は町や村の成り立ちや経過をデータや当時の新聞を使って紹介すると共に、地域の伝説や年中行事、食生活、方言など里山文化についてまとめた一冊となっています。

著者は観光庁が選ぶ「にいがた観光カリスマ」で、東部タクシーの代表取締役社長として自らハンドルも握る村山達三さん79歳です。村山さんはタクシー業の傍ら、27年にわたって地域にまつわる資料を独自に集めてきました。

村山達三さん
「平成17年に全国市町村合併があり、小さな町の歴史・文化が吸収されてなくなる。この地域の文化が終わってしまう。我々が体験したこの地域の文化をなんとかして残していかなければいけない。という思いの中で本を作った」

村山さんはこれまでも松代、松之山地域の歴史や文化をまとめた本を8冊、自費出版してきました。今回の出版に当たっては「日本遺産 究極の雪国とおかまち」を詳しく伝える商品として、市の「新商品等開発支援事業補助」から58万円の補助金を受けています。

「松代・松之山郷」は市内の印刷会社 株式会社みらい から2月に出版され、価格は「ダイジェスト」が税込1650円、「資料編」は税込2640円となっています。

村山達三さん
「この自然の里山の中で育って、里山文化を歴史という形で後世に伝えていきたい気持ちの集大成が、今回の出版になった。1人でも多くの皆さんが、この地域の文化を少しでも伝承してもらえたら、こんなにうれしいことはない」