2024年06月11日 18:38更新
大地の芸術祭の開催をきっかけに始まったサイクリングイベント「ツールド妻有」を企画・運営する実行委員会の活動が、自転車を活用した地域の活性化に功績があったとして、このほど国土交通大臣から表彰されました。
ツールド妻有は大地の芸術祭の開催をきっかけに、自転車で芸術祭の作品を見て回るアートツアーとして2006年に始まりました。当初は会期内の週末だけ実施されていましたが、参加者に作品だけでなく里山や棚田の自然も存分に楽しんでもらおうと、年に一度妻有地域を広域で巡るサイクリングイベントに生まれ変わりました。
コース上の各集落の人もこの取り組みを応援しようと、エイドステーションを作ってソバや山菜を使った料理を振る舞うほか、交通誘導を行うなどイベントに協力しています。2019年には参加者が1000人を超え、揃いの黄色いジャージで里山を駆け巡る姿がイベントのトレードマークとなりました。
コロナ禍があけた去年は全国から527人が参加し、地元のボランティア約100人がライダーたちを支えました。
国土交通省では自転車活用推進法に基づき、毎年5月に自転車活用の推進に功績があった個人や団体を表彰しています。今回のツールド妻有実行委員会の受賞は県内では初めてで、5月29日(水)に国土交通省で開かれた表彰式には代表の伊藤嘉朗さんと事務局長の小針伸広さんが出席しました。2人は6月10日(月)十日町市役所で受賞の喜びを報告しました。
伊藤嘉朗 代表
「運営スタッフなどすべて地元の人でやってもらったことが評価につながったと思う。始めた当時は参加者が1000人になるとは予測していなかった。自分たちよりも地元の人がエネルギーを出してくれているのが続いている要因。今年はようやく正常化した時のツールド妻有の開催となるので、みんなで盛り上げて2年後の20周年につなげたい」
なお、今年のツールド妻有は8月25日(日)の開催です。
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