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千手発電所6年ぶりに一般公開 すこやかファクトリー10周年で初のイベント

2024年09月24日 16:49更新

JR東日本信濃川発電所が21日(土)に千手発電所の一般公開イベントを6年ぶりに開き、約600人の市民が内部の見学に訪れました。合わせて洋菓子工場「十日町すこやかファクトリー」の稼働10周年を記念して、一般の人に向けて初めて、米粉を使ったスポンジケーキのデコレーション体験が催されました。

今回6年ぶりに一般公開されたのは、十日町市から小千谷市までの信濃川流域にあるJR東日本信濃川発電所のひとつ、千手発電所です。信濃川発電所では、3つの水力発電所でJR東日本の鉄道輸送に必要な電力の約20%を供給していて、年間の発電量は12億kWhにのぼります。

この日は施設を訪れた一般市民600人が巨大な発電機が並ぶ発電室や、その地下で1分間に150回転しているタービンを間近で見学しました。

市内から
「すごいと思った。ここの電力で山手線がほとんど動いているので、みんなのためにはなっているが、地元の人にとっては、ここに発電所があるという感覚だけだったと思う」

「今まで関心を持っていなかったので、関心を持つ機会になった。楽しかったので、またぜひ開催してほしい」

JR東日本信濃川発電所 久田斗志 所長
「この発電所が開設してから80年以上たっている。今発電機の改修をしているが、それを含めて見学してもらって、末永く地元の人たちに受け入れてもらえるようにイベントを開いた発電所の電気は東京に送られてしまうので、地元の人にはなじみが薄い。その点をこういったイベントで盛り上げて、認知や支援してもらい応援してもらいたい。(地元の人に)受け入れられ始めていると思うし、そもそも受け入れられなければいけないので、努力を積み重ねていくことが大切」

合わせて、JR東日本クロスステーションが運営する「十日町すこやかファクトリー」は2014年に千手発電所近くに建設され、今年で工場の稼働10周年を迎えます。工場では洋菓子を中心に製造していて、材料には十日町で採れた魚沼産コシヒカリの米粉や、カボチャの「くりゆたか」など地元の食材を取り入れ、製品は北陸新幹線のグランクラスで提供されるほか、JRの駅構内の売店などで販売されています。さらに食物アレルギーの対応にも力を入れていて、専用の製造ラインを設けて卵や乳製品、小麦を使用しないケーキなども開発しています。

この日は10周年を記念し、工場で初めて一般の人向けのイベントが開かれ、参加した50人あまりが米粉を使ったスポンジケーキに豆乳で作った生クリームとフルーツを使ってデコレーションを体験し、試食を楽しみました。

市内から
「すごくおいしい。普通のケーキと変わらない。モチモチ感はあるけど、いつものスポンジケーキみたい」

「十日町でやっていることが全国で知ってもらうのはいいことだし、地元にも知れ渡るといいと思う。十日町のお米を使っているので、いいアピールになる」

十日町すこやかファクトリー 梅澤嘉朗 工場長
「当工場の大きな特徴は、アレルギー対応の専用製造ラインを持っていることだが、なかなか地域の人に認知されていない部分がある。ケーキを作る体験を通して、アレルギー対応ケーキを知ってもらういい機会になった。これまではアレルギー対応が中心だったが、これからはヴィーガン・プラントベース・グルテンフリーなど、いろいろな食の指向を持っているお客さんにより良い製品を提供できるように、培ってきた10年をもとに、これからも10年以上取り組んでいきたい」

なお十日町すこやかファクトリーで製造された商品はオンラインショップのほか、市内では道の駅クロステン十日町などでも販売されています。

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