2024年10月17日 13:23更新

長さが1ｍ以上の筆を使って大きな一文字を書く巨大書づくりに16日（水）、十日町市立中里中学校の全校生徒が挑戦しました。

この活動は学校の創立40周年記念として巨大書を通して、自己表現力を高め、挑戦することの大切さを学んでもらおうと行われました。講師はイタリアのトリノ大学で日本の文化を教えた経験がある長岡市出身の書道家、篆刻作家の柳澤魁秀さんです。

中里中学校の全校生徒67人は2週間前に柳澤さんの実演を見学していて、今回はそれぞれの生徒が巨大書に挑戦する番です。巨大書は長さ2ｍ幅1ｍの紙に、長さ1ｍ以上ある筆を使って、自分の目標やどのような生き方をしたいかなどを漢字一文字を使って表現します。

柳澤さんが「紙に接している筆の毛先1本1本に気持ちを全集中し、その瞬間を感じ取ってほしい」とアドバイスすると、生徒たちは練習無しでいきなり本番に挑みました。

2年生
「人前での発表で勇気を出したいから『勇』を書いた。緊張して心配もあったが勇気を出して書いた。筆を使って集中することを学んだ」

3年生
「人生楽しみたいので『楽』にした。『楽』の上の部分が難しいので気を付けた。書いてみたら面白かった」

書道家・篆刻作家 柳澤魁秀さん
「最初の一歩を踏み出す時の書初の気持ちが魅力。自分の書いた言葉が生き方に影響したら書の力を感じてもらえる」

生徒たち全員の巨大書は今月19日に開かれる創立40周年記念式典に飾られます。式典では柳澤さんの講演と書道パフォーマンスも披露されます。