2025年05月26日 16:09更新
障がいのある人の社会参画につなげようとNPO法人支援センターあんしんが23日(金)、施設の利用者たちを募って耕作放棄地を再生した水田で魚沼産コシヒカリの田植えを行いました。
田植えに参加したのは十日町市内の就労継続支援B型の事業所「きぼうワークス」と「ワークセンターあんしん」に通う障害のある人や職員など約30人です。
この活動は、2つの施設を運営する支援センターあんしんが利用者に農業を通じて、働くことや社会参画に興味を持ってほしいと4年前から始めた農福連携事業です。
田んぼはワークセンターあんしんの近くで13年間耕作放棄されていた場所を職員が「あんしん水田」として蘇らせた場所で広さは10aほどあります。
この日は参加者が長靴を履いて田んぼに入り、約2時間かけて魚沼産コシヒカリの苗を一株一株丁寧に植えていきました。
参加者
「去年もやったことがあるので経験があった。手植えは昔からやっていたことで伝統的なものなので、慣れれば悪くない。今後も頑張ろうと思うし、今後もやっていきたい。できたコメはおいしいと思う。楽しみ」
「楽しかった。実家が農家だったので慣れている。しゃがんで植えるのがつらい体勢だったが楽しくできた。おいしいお米になるといい」
あんしん水田では農薬を使わないコメ作りを目指していて、除草など収穫までの農作業はすべて利用者が担います。支援センターあんしんによりますと、去年は360㎏ほど収穫され、ふるさと納税の返礼品となったほか、オンラインショップや施設で製造されるトイレットペーパ―の購入者などに販売されました。ことしは9月下旬ごろに手刈りで収穫し、はさがけまで行われる予定です。
NPO法人 支援センターあんしん 久保田学 事務局長
「利用者はこの地域で生活しているので、コメを自ら作ることや農業に対しても興味を持ってもらい、仕事のひとつに選んでもらいたい。今後も田んぼ以外にもいろんな活動を通じて地域と繋がるといい。障がいのある利用者は同じことを繰り返す作業でも、仕事があえば継続的にやっていけるので、農業に担い手の一人として考えてもらいたい。今後も必要なことなので継続していきたい」
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