2025年06月09日 18:19更新
松之山下布川地区の赤倉集落で毎年フォトスポットとして人気を集めている棚田アートの田植えが8日(日)に行われました。ことしはおなじみのパンダとおにぎりに加えて、5市町村の合併で十日町市が誕生してから20周年を祝うデザインになっています。
この棚田アートは東京都内に4店舗を構えるごはん専門店「おひつ膳田んぼ」のオーナー、岡野真吾さんが毎年松之山の農家と協力して手掛けているもので、ことしで11年目を迎えます。
ことしのデザインはおなじみとなったパンダとおにぎりに加え、5市町が合併して新しい十日町市になってから20年の節目を祝い、「十日町市」と「二十周年」の文字がクロスする形になっています。また上の方に描かれるメダルの部分にはカタカナの「ン」が入っています。
これは全国田んぼアート連絡協議会加盟の10地区で行うリレーメッセージの一文字です。
おひつ膳田んぼ 岡野真吾さん
「『ン』は全国の田んぼアートのリレーメッセージのひとつ。全国10か所でつなげると1つのフレーズができる。一応、これは大谷翔平応援メッセージで、去年は『ホームラン王』だった。ことしの答えはまだ教えない」
田植えには都内で働くおひつ膳田んぼのスタッフや松之山の地元住民など約30人が参加しました。使われた稲は穂や葉の色が違う、緑大黒、黄大黒、紫大黒、紅あそび、雪あそび、白穂波の6品種です。
参加者はそれぞれ稲の品種ごとにグループを作って広さ10aの棚田に入り、あらかじめテープで区切られたデザインごとに稲を手で植えていきました。
初めて田植えをした参加者
「空気がきれいですてきな場所。浅めのところは動きやすいが、深いところは大変。きれいに育つと信じてます」
「田舎で育ったけど田んぼに入るのは初めて。楽しいですね。新感覚で初めての感覚」
松之山の棚田アートの一番の見ごろは収穫期よりも早い7月中旬から下旬にかけてになるということです。
おひつ膳田んぼ 岡野真吾さん
「パンダが日本からいなくなってしまうかもしれないので、『うちのパンダはこれからもずっといますよ』と今年は強いメッセージを込めた。十日町市の合併20周年を一緒にお祝いしたくて、田んぼをめいっぱい使って描いた。11年前に始めて、こんなに見に来てくれる人が増えたと思うと本当にうれしい。ぜひ車に気を付けて見に来てください。パンダちゃんが待っていますから」
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