2025年06月17日 10:43更新
アイガモロボットも試験導入!
松代地域と長年交流を続ける早稲田大学のボランティアサークル「まつだい早稲田じょんのびクラブ」のメンバーが今年度、蒲生の棚田に通いながら米作りに挑戦することになり、その手始めとなる田植えが14日(土)に行われました。
蒲生の棚田で1年を通じた「通い農」に挑戦するのは夏限定の学習塾「ラッタッタ」を開くなど、松代地域と長年にわたって交流を続ける早稲田大学のボランティアサークル「まつだい早稲田じょんのびクラブ」の学生たち約10人です。参加者は今年の4月にオープンした棚田ステーションから蒲生の棚田に歩いて向かい、雨が降る中、田植枠を使って印を付けながら6aほどの水田に苗を手で植えていきました。
参加者
「すごい足が重いですね。農家さんは大変だと思う」
「新しい経験でおもしろい。不安だけど大丈夫!」
市外に住む人が松代地域の棚田に通いながら1年を通してコメ作りを行う「通い農」のプロジェクトは、地域おこし協力隊の星裕方さんが棚田の保全や関係人口の増加などを目指して進めているもので、じょんのびクラブは世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」に続いて2つ目の団体となります。
早稲田じょんのびクラブ プロジェクトリーダー 内田果那さん
「祖父母が蒲生に住んでいて、田んぼに興味があった。早稲田大学はずっと松代地域と交流があったが、有名な棚田のことに関して何もできていない現状にモヤモヤした気持ちでいた。プロジェクトが実現できたことと賛同してくれる仲間が居てくれた事がうれしい。通い農を大学生が実践して開拓して行けたらうれしい」
アイガモロボット
今回のプロジェクトでは減農薬農法でコメ作りを行うにあたり、早稲田大学の協力のもと「アイガモロボット」が試験的に導入され、この日は試運転が行われました。このロボットはアイガモ農法を元に考案されたもので、機体の底面に付いているツメで土をかき混ぜることで水を濁らせ、作付け初期の雑草の発芽や光合成の抑制ができると期待されています。
まつだい早稲田じょんのびクラブ 鈴木颯太さん
「1枚当たりの面積が小さい棚田の田んぼは、大きな田んぼに比べて作業効率が落ちてしまう。アイガモロボットを導入することで作業効率の悪さを少しでも克服できたらいい」
地域おこし協力隊 星裕方さん
「若い世代が来るだけで、活気が生まれたりパワーをくれる。そうゆう人が増えて行けば、地域全体も元気になり棚田の保全もできる。この2刀流で街を元気にしたい。アイガモロボットを利用した新しい農法にチャレンジしている。新しい事をたくさん実験できるのも通い農の1つのメリットで、魅力だと思う」
なお、まつだい早稲田じょんのびクラブでは、通い農にかかる交通費をクラウドファンディングで募っています。この水田で収穫されるお米は、その返礼品として寄付した人に還元される予定です。
Copyright (C) 2025 十日町タウン情報 All rights reserved.