2025年06月19日 16:24更新
自分たちが住むまちのバリアフリーについて考えようと、車いすバスケットボール選手の松永哲一さんと一緒に十日町市立十日町小学校とふれあいの丘支援学校の4年生が11日(水)、中心市街地のアーケードで車いすの乗車や操作を体験しました。
十日町小学校と特別支援学校の「ふれあいの丘支援学校」は学び舎が同じことから互いに共生社会について考える学習を伝統的に行っています。去年に引き続き講師に招かれたのは、車いすバスケットボールチーム「新潟WBC」の選手であり、「十日町Unity」のヘッドコーチも務める十日町市出身の松永哲一さんです。
松永さんは4年生45人を前に、過去に建設現場の事故で骨髄を損傷して下半身不随になった自らの経験を話し、誰でも思いがけずに突然車いす生活になってしまう可能性があることを児童たちに伝えました。
そのあと全員で本町2丁目のコモ通りのアーケードに移動して、実際に街なかで車いすの乗車体験をしました。4年生は車いすに乗る人と後ろから介助する人の2人1組になって交代しながら、歩くだけでは分かりづらい段差や傾斜のある場所が車いすでは通りにくいこと、車いすに座ると道の見通しが悪くなることなど、まちに潜む見えないバリアを実感していました。
4年生
「初めて車いすの人の気持ちが分かった。手が疲れる」
「段差があったけど後ろに人がいてくれたから安心」
「初めて乗ってみて自分でこぐのも思ったより大変だった。もし急に車いすになるとしたら怖いと思った」
十日町Unity車いすバスケットボールチーム ヘッドコーチ 松永哲一さん
「ハードのバリアはまちで体験すればわかる部分だが、心のバリアの部分でどうやって障がい者や高齢者と接していくか学んでもらいたかった。私が車いす生活になって十日町を歩く中でちょっとした段差や歩きづらい部分を子どもたちに体験してもらい、大人になったときに改善点やまち作りに役立ててほしい」
この体験学習の様子は、7月13日から放送するJCVの番組「めごSTEP」で詳しく紹介します。
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