2025年07月17日 08:51更新
来年の春に十日町市と津南町で就職を希望する高校3年生を対象とした求人説明会が15日(火)に道の駅クロステンで開かれました。求職数と求人数には約5倍の開きがあり、若い働き手の深刻な人手不足が浮き彫りになっています。
この説明会は来年の春に卒業予定の高校生に向けた求人情報が、7月1日から各高校に公開されたことに合わせて、ハローワーク十日町と十日町地区雇用協議会が夏休み前に開きました。
参加したのは十日町市や津南町に事業所を置く製造業や建設業、サービス業など52社です。一方、高校生は62人が参加し、それぞれ興味のある業種のブースを巡って、会社の概要や仕事内容について熱心に耳を傾けていました。
参加した高校生
「説明を聞いた企業は水回りの仕事をしているので、インフラに直結する仕事で携わる人を尊敬するし、自分もそういう仕事をしてみたいと感じた。パイプの組み立ては、おもしろかったけど難しかった」
「介護士を目指していて、いろいろな制度があったり、これからの人材になるには難しいこともあり、頑張らないといけないと感じた。十日町が好きなので、地元で就職したいと思う」
「着物のデザインをしている会社が気になった。デザイン系の仕事が気になっていて、きょうの説明を聞いて着物のデザインが気になった。昔の伝統的なデザインもだけど、今の時代に合った新しい着物のデザインをしてみたい。いろんな人の手に渡って、笑顔になったらうれしい」
ハローワークによりますと、管内で来年の春に就職を希望する高校生は6月末の時点で去年と比べて8人少ない61人となっています。一方、求人数は298人と約5倍の開きがあり、ハローワークでは管内の人手不足と次世代の働き手の確保はより一層深刻化しているとみています。
宿泊業の担当者
「人口がどんどん減ってきているので、若い人に十日町に残ってもらって活性化していけたらうれしい」
製造業の担当者
「地元の人に来てもらえるのは本当にうれしいので、地元の高校生が地元で働きたいと思ってくれるように頑張りたい」
ハローワーク十日町 井口剛 所長
「少子化と高学歴化ということで高校を卒業して就職を希望する人は年々減少している傾向にあり、企業にとっては、非常にとっては高校生の採用は年々厳しくなっているのが実感だと思う。この企業説明会は地元の企業を知ってもらうのが第一で、この地域での暮らしやすさや働きやすさを今回知ってもらい、高校生には地元就職も選択肢の1つとして考えるきっかけの1つになったらいい」
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