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300年以上続く無形民俗文化財の赤倉神楽 十二社例祭で奉納上演

2025年09月09日 16:54更新

十日町市赤倉集落にある十二社の例祭で300年以上続く郷土芸能として、市の無形民俗文化財となっている「赤倉神楽」が6日(土)に奉納上演されました。

赤倉神楽は集落にある十二社の例祭で豊作や無病息災を願って、300年以上にわたって引き継がれてきた郷土芸能です。

赤倉神楽のルーツを示す文献は残っていませんが、赤倉集落は江戸時代、三国峠や清水峠へ通じる街道筋に位置し、往来していた商人によって伝えられた民謡などが地域に根づいたのが発祥といわれています。1976年には市の無形民俗文化財第1号に指定され、現在は集落の出身者でつくる保存会が世代交代を重ねながら伝統を受け継いでいます。

赤倉神楽保存会 庭野昇 会長
「芸が好きな集落だったので、おかげさまで途絶えないで続いている。ここでは当たり前のようなことだが、いままでつながってきたことは誇りに思っている」

神楽の演目は、舞台清めの獅子舞「庭舞い」から始まり、「広大寺踊り」「花笠踊り」などの端踊りを間に交えながら、剣を圧巻に振り回す「剣の舞い」、掛け合い漫才の「おかめ狂言」、獅子舞の舞踊劇の「岩戸舞い」、そして大天狗が麒麟獅子を退治する「面神楽」へと続きます。

奉納上演には地域内外から約50人が神社の境内に集まり、2時間以上に及ぶ伝統の舞を堪能しました。

赤倉集落出身者
「若い人が一生懸命やってくれていてうれしかった。赤倉神楽があるから集落も続いていると思う。これが終わると秋が始まって、もうすぐ冬になる、稲刈りが始まると思う。できる限りずっと続けてほしい」

獅子役 庭野一真さん
「初めて獅子を演じたのは小学校6年生の時でそれから25年ほど演じている。やっと獅子らしく演じられるようになってきた。どうしたら本物の獅子みたいになれるかはキリがないので一生の勉強。市民のみなさんに赤倉神楽を知ってもらいたい、神楽を絶やさないで残していきたいという思いがみんなあるので、少人数だが頑張っていきたい」

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