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難病乗り越え 十日町市在住の越村直也さんがインディーゲームを開発

2026年04月03日 09:49更新

十日町市在住のゲームクリエイター越村直也さんが、デビュー作のPCゲームを4月中旬に発売します。原因不明の難病筋痛性脳脊髄炎の闘病を乗り越え、独学でゲーム開発に取り組む越村さんを取材しました。

今回、デビュー作となるパソコンゲームを発売するのは、十日町市新座に住むクリエイターでハンドルネーム「直手有為(ただてうい)」こと、越村直也さん(32)です。タイトルは「星を編んで空を描く」。限られた言葉しかない世界で新しい言葉を生み出していく「辞書編さん」ゲームです。

プレイヤーはゲームが用意した限られた単語を組み合わせて、説明できる新しい言葉を紡いでいきます。例えば辞書に「星」と「雨」があれば、「星の雨」と説明することで「隕石」という言葉を創り出します。

その説明が適しているかをAIが判定し、認められると「隕石」という言葉が新たに辞書に追加されます。これを繰り返すことで辞書に言葉が増えていき、最終的なゴールとしてAIが〝文章〟で新たな世界感を表現します。

越村直也さん
「小説の『船を編む』がドラマ化されて、辞書を作るゲームを思いついた。言葉と言葉が結びつくとこんな言葉が生まれると、論理よりも詩的な言葉の遊び方や向き合い方を思い出せるゲームを作りたかった。詩的な説明文や世界を生み出すことを楽しんでほしい」

越村さんは18歳の時に激しい全身の倦怠感などが長期にわたって現れる「筋痛性脳脊髄炎」を発症しました。原因はわからず、有効な治療方法がない難病といわれ、15分以上座っていることも難しい寝たきりの状態で約5年間を過ごします。

長い闘病生活を送りますが奇跡的に回復し、1度は諦めていたクリエイターの道を目指し、28歳の時に独学でゲーム開発を始めました。現在ではゲームの中で扱う音楽やグラフィックまで、AIを活用しながら自身で手がけています。

越村直也さん
「精神的なつらさはすごくあった。両親にも迷惑をかけて『俺の人生は終わりだ』と自暴自棄になっていたので少しくらい遊んでみようと、お金はなかったからインディーゲームの世界に飛び込んだ。そうしたらすごく豊かな世界が広がっていておもしろくて、人生を立ち直ることができたのでインディーゲームを作った。病気があったから今の自分があるので不思議」

越村さんは現在自身の闘病経験を元にした2作目の開発も進めています。タイトルは「名付けられた病」。「筋痛性脳脊髄炎」を発症した主人公のバイタルや生活費を管理しながらストーリーが進む、シミュレーションゲームです。

越村直也さん
「病気の深刻さを伝えつつも、重くなりすぎないようにするのが苦心した。ゲームの面白さを味わいつつ病気についても知ってもらいたい。ゲームは言葉じゃなく体験でアイデアを伝えられるのがすごいところ。小難しく考えずに気楽に遊んでもらって、何かをつかんでもらえたらうれしい」

越村さんが開発したゲーム「星を編んで空を描く」は、PCゲームの配信サイト「Steam」で4月中旬に発売。「名付けられた病」を含む合わせて3作品を今年5月中までに順次発売する予定です。価格は800円程度で、PCがあればプレイすることができます。

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