2022年11月04日 11:54更新

【ラーメン亭 まさもと】

国道253号から昭和通り方面に進むと、十日町市妻有町西にある「ラーメン亭 まさもと」。

どこか懐かしさを感じさせてくれる、昔ながらの落ち着く雰囲気の店内です。

店名は、店主の橋本正春（はしもとまさはる）さんの、名前と苗字を一字ひっくりかえして「まさもと」に。大衆食堂で10年間修業を積んだ橋本さんは昭和53年、24歳の時に山本町で店を開き、29年前に現在の場所に移転しました。

「最初はラーメンがそんなに好きではなかった。開店当時は丼物や定食もやっていたが、だんだんラーメンが好きになった。昔からある町のラーメン屋なので、味は今どきではない。平凡といえば平凡なラーメン」

スープはブタをベースに、香味野菜を使用。麺は製麺所にお願いしている多加水麺の手もみで、もっちりした食感の細麺です。

同店では、利用者の健康に配慮してこんな張り紙が……　

「スープは半分ぐらい残してもらったほうが、体のためにはよいと思います。私自身、塩分と脂質をとりすぎて心筋梗塞になったことがある。みなさんにはそうならないよう元気でいてほしい」

そんな店主の思いが込められているメニューの数々。店のおすすめは「黒ごまタンタン（黒ごまとラー油）」です。

黒ごまタンタン　750円（税込）

自家製のチーマージャンとラー油がおいしさの秘訣。黒ゴマの香ばしい香りが食欲をそそりますね。麺も絡んでもっちり。ほどよい辛さで、あとから辛味が口の中に広がります。

味わい深いスープで、ついついレンゲが進みがちですが、健康のためにもほどほどに。

橋本さんの優しさが詰まった一杯です。

続いて紹介するのは、これまたリピーターが多いという「マーボーメン」です。

マーボーメン 700円（税込）

とうふのなめらかな口当たり。ピリッとくる辛味はあとから徐々に湧き出てきます。

味の決め手は豆板醤の一種で、香り高い自家製のラージャン。

ご覧の通り、ちぢれ麺とあんの絡みは絶妙です。麺の旨味とマーボーのスパイスの旨味がほどよく、しつこさがなく、あっさりといただけます。

橋本さん夫妻が二人三脚で営んでいる「ラーメン亭まさもと」。ここでしか味わえないやさしさの詰まったラーメンをぜひ一度ご賞味あれ。

店舗情報

---

■住所：十日町市妻有町西2-2-17
■営業時間：11:00～15:30
■定休日：木曜日
■電話：TEL025-757-5590