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名物の黒米そばを作って味わう!枯木又で新そばの会

2023年11月21日 10:44更新

十日町市枯木又集落の名物「黒米そば」をご存じでしょうか?新そばの季節にあわせ、伝統のそば打ち体験が19日(日)に枯木又にある文化交流施設「のっとこい」で開かれました。

これが黒米そばです。そば生地に枯木又で採れた古代米の黒米を混ぜ込んでいて、その名の通り、黒い色とお米のほのかな甘さが特徴です。

地域の伝統文化や自然を守る「枯木又エコミュージアムの会」が文化交流施設「のっとこい」で夏の間、週末限定で提供しています。

枯木又エコミュージアム事務局長 山田 栄さん
「特色のあるものが無いと皆さんにアピールできないと思い、黒米の粉を使った黒いそばを作った」

この日は、エコミュージアムの会主催で20年以上続く伝統行事のそば打ち体験が開かれ、市内外から集まった13人が参加しました。これまで黒米そばは、そば粉に黒米のぬかを混ぜていましたが、そばがボソボソと切れやすくなるため、今回は黒米をおかゆ状にして混ぜて練り込みました。

参加者は、タネをこねて綿棒で薄くのばし、包丁で細く切る作業を体験しました。そば打ちのあとは、参加者全員で試食です。

南魚沼市から参加
「夏に黒米そばを食べて、どうしてももう一回食べたくて参加した。実際自分で打ってみると手間がかかる。食べるのは楽でいいが、作るのは大変だった」

十日町市から参加
「黒米そばは、甘みがあってすごくおいしい。必ず新そばの会は来ている。和気あいあいとして楽しい」

枯木又地区の人口は現在、10世帯24人です。人口減少に負けず、枯木又の文化や自然を守っていこうと、地元住民が中心となって1995年に「枯木又エコミュージアムの会」を立ち上げました。年間を通してさまざまな行事を企画し、現在会員は県内外合わせて100人以上いるということです。

南魚沼市から参加
「枯木又は大好き。六日町からのぼってくると紅葉がすごくきれい。みんながすごく頑張っていると思う」

2年前に南魚沼市から移住した池田晴美さん
「枯木又は本当に音がしない。しんとしている。枯木又を初めて見た時に、独り言で『ここは桃源郷ですか』と本当に言った。本当にそう思った。この音がしない世界を皆さんに味わいに来てほしい」

エコミュージアム副会長 春川修さん
「ちょっと変わったそばもやってみたいということで、試行錯誤しながら黒米そばを作り上げてきた。始めた当初よりも、体験しに来てくれる方が増えた。大勢じゃなくても、来た人で和気あいあいとやっていきたいのが本音」

枯木又エコミュージアム事務局長 山田 栄さん
「昔からの伝統文化や技術、自然は私たちだけじゃなく都会の人にも必要なもの。これらを守りたいし、協力してもらいたい。これからは経済的な面や地域の生活改善などにも取り組んでいきたい」

なお、枯木又エコミュージアムでは来年1月13日(土)に「鳥追い」と14日(日)に「どんど焼き」の開催を予定しています。

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