2024年12月05日 11:47更新
地産地消や食文化の普及に功績があった料理人を農林水産省が顕彰する「料理マスターズ」で、十日町市駅通りにある「十日町会席ゆげ」の店主 弓削朋子さんがブロンズ賞を市内で初めて受賞しました。
「料理マスターズ」は、5年以上にわたって地産地消の料理で地元の食材や食文化の発展などに貢献した優れた料理人を国が顕彰する制度です。賞はブロンズ、シルバー、ゴールドの3つがあり、ブロンズ賞を取得した料理人のうち、さらに5年以上の優れた功績が認められると、1つずつ階級が上がっていく仕組みです。
今回、十日町市内で初めて料理マスターズの表彰を受けたのは、駅通りで「十日町会席ゆげ」を営む弓削朋子さんです。弓削さんは学生時代にクロスカントリースキーに打ち込み、大学と料理専門学校の卒業後は、神奈川県にあるミシュラン一つ星の日本料理店「鎌倉鉢の木」をはじめ、大阪や東京の割烹で修業を積みました。
アユ稚魚放流
8年前に地元に戻り、市内のレストランなどでさらに修行を重ね、2021年3月に自身の店を開きました。地産地消にこだわり、野菜の仕入れはほぼ地元から行うほか、自らも野山に入って山菜やキノコの収穫をしています。また中魚沼漁業協同組合が行うアユの稚魚の放流などにも携わり、地元の食文化の発展にも貢献しています。
こうした取り組みをはじめ、十日町の郷土料理を織り交ぜた会席料理が評価され、新潟県内で4人目となるブロンズ賞を受賞しました。
弓削朋子さん
「審査員から『山菜料理の表現がすばらしい、会席料理の中に上手に郷土料理を落とし込んでいる』と褒めていただいた。隠れたところに名店があったと言われてすごくうれしかった。毎日毎日120%の力で料理とサービスをしている。審査は抜き打ちだったが、その日のベストで料理を提供している」
料理マスターズの応募にあたり弓削さんは、十日町出身で東京都のミシュラン2つ星「Restaurant Ryuzu」のオーナーシェフ、飯塚隆太さんの推薦を受けてエントリーし、全国の応募者の中からブロンズ賞に選ばれた7人の中に入りました。11月19日(火)に東京都の帝国ホテルで受賞式が開かれ、弓削さんにメダルが贈られました。
弓削朋子さん
「昔から憧れの賞だったので、信じられないくらいうれしい。この喜びを地元の皆さんに伝えたい。応援してくれた皆さんや家族、スタッフ、そしてお客様に感謝したい。こうやって評価されることはうれしいことだが、日々のお客様に喜んでもらうことが一番目指さないといけないこと。自分の技術の向上などを1つ1つ大事にしていく料理人でありたい。これからも十日町の魅力やいろいろな方面を学んで、自分の料理に落とし込みたい。おいしい料理でみなさんの笑顔にして、地域が元気になるように頑張りたい」
【店舗情報】
十日町 会席ゆげ
■住所:十日町市駅通り128
■電話:TEL025-755-5263
■営業:ランチ 金曜、土曜のみ 12:00~14:00(最終入店12:30)
ディナー 火曜~土曜 18:00~22:00(最終入店19:30)
■駐車場:店舗に直接ご相談ください
◆ホームページ:https://www.tokamachi-yuge.com/
■インスタグラム:@tokamachi_yuge
■フェイスブック:http://fb.com/100064318531430
※情報は取材時のものです。
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