2025年11月21日 18:29更新
交通事故で両親を失った児童や生徒の支援に役立ててもらおうと、県立十日町高校定時制課程の生徒会が文化祭チャリティーバザーの収益金2万1373円を21日(金)に十日町市に寄付しました。
十日町高校では9月13日(土)に全日制と定時制合同の文化祭「南陵祭」が開かれました。およそ60人の生徒が在籍する定時制では、生徒会が中心になって恒例のチャリティーバザーを開いています。バザーの商品は生徒が市内の商店などにお願いに回って、日用品のタオルや文房具、ティッシュペ―パーなど提供してもらったものです。集められた商品は生徒がそれぞれ値段を付けて販売し、今年は21373円を売り上げました。
左:千葉零奈さん 右:阿部偉冴心会さん
21日は十日町高校定時制の生徒会3年生の千葉零奈会長と、4年生の阿部偉冴心前会長が関口市長を訪ね、市に収益金を寄付しました。
この取り組みは昭和62年から続けられ、過去36回の寄付額は140万5682円にのぼっています。市では寄付金を交通事故で家族を失った児童と生徒を支援する交通遺児等援助基金に積み立てています。
市によりますとこの基金の支援対象になるのは現在市内に住む小学生2人と中学生1人ということです。
関口市長
「多い年には年に10人以上亡くなる時もあった。今年はまだ十日町警察署管内での死亡事故は起きていない。交通遺児の小学生がこの春、中学校へ入学の年だったので、この基金を活用させていただいた。長年続く支援に改めて敬意を称します」
十日町高校定時制生徒会 千葉零奈 会長
「十日町高校の伝統として、商店街のみなさんの協力のおかげでこれまで続けてこられた。今後、後輩たちにもこの活動を続けてもらい支援の輪を広げていってほしい。この活動をきっかけに支援だけでなく、事故防止の取り組みが増えたらいい」
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