2022年09月08日 17:20更新
かつて冬の交通手段や物資の運搬に欠かせなかった山ぞりに人を乗せて引っぱる催しが、大地の芸術祭のイベントとして、まつだい「農舞台」で4日(日)に開かれました。
山ぞりはかつて松代地区の冬の暮らしに欠かせないものでした。雪深い中を木材や物資、時には急病人を運ぶため、大勢の住民が引っ張りました。このイベントは山ぞりを引くことで、人が力を合せる協働を表現するアート作品として、上越市の美術家、堀川紀夫さんと「松代山ぞり隊」と呼ばれる住民有志が10年前に企画しました。
例年は冬に行われましたが、今回初めて夏の実施となりました。雪が無いためそりの下にはキャスターが取り付けられています。この日は芸術祭の来場者などを乗せて、農舞台のピロティ―から駐車場まで約150メートルの区間を練り歩きました。そりのそばでは太鼓やお囃子が鳴り響き、乗る人も引く人も一体感を味わっていました。
参加した人
「景色がよく見えて気持ちよかった。山ぞりに乗ったのは初めてです」
「雪の上とは違う夏のそりは新鮮でした」
「太鼓の音もすごく楽しい音色。ぜひ雪の上でも乗ってみたいです」
堀川紀夫さん
「この地域の人たちの中には山から木を切って降ろしてくるときに、みんなで力を合わせてそりに乗っけてきた。その経験を基に発送したイベント」
松代山ぞり隊小島務副隊長
「冬の山ぞりは重たい。夏だから少人数で引っ張れるが冬は本当に戦い。子どもたちの喜ぶ顔が張り合いになる。子どもや女性の参加が一番の励みですね」
Copyright (C) 2025 十日町タウン情報 All rights reserved.