2022年10月08日 12:16更新
病気や事故などで髪の毛を失った子どものために役立ててもらおうと、松代地区に住む小学生が4年以上かけて伸ばした髪の毛を切って提供しました。髪の毛は地元の商工会が受け取り、支援団体に寄付する予定です。
髪の毛を寄付したのは、十日町市立松代小学校3年の稲村彩夕莉さんです。伸ばした髪の長さはおよそ1メートル、稲村さんの膝裏まであります。
この日は地元の理容室にお願いして、髪をいくつかの束に分けたあとカットしていきました。
稲村さんが髪の寄付を決断したのは姉の影響があります。病気や事故などで髪の毛を失った子どものために、姉が髪を伸ばして寄付したことから、稲村さんは4歳のときから4年間かけて髪を伸ばしました。
母 梢絵さん
「姉を見て『やりたい』と子どもから言われた。じゃあ一緒に頑張ろうと…。娘は長い髪が好きなので、病気の子にウイッグとして長い髪を経験してもらいたいという気持ちがあったようです」
この日、切った髪の長さは60センチほど、長いところで68センチありました。この後、稲村さんの髪の毛は、医療用のかつら「ウイッグ」を子どもに提供するNPO法人に寄付されます。
稲村彩夕莉さん
「ドキドキした。自分の髪がこんなに長いかったんだと…。この人につかってもらいたいとかはないが、誰かに喜んでもらいたい。(学校に行くと)変わったねと言われそう」
今回の取組みは「まつだいヘアドネーションキャンペーン」として、松代町商工会青年部が費用を負担しました。青年部では現在、髪を提供してくれる人を募集しています。
対象は十日町市民で髪の毛が31センチ以上ある人です。年齢は問わずヘアカラー、パーマヘアでも構いません。定員は2人までです。
松代町商工会青年分 稲村雅士部長
「キャンペーンを通して周知につながると思う。ぜひ参加してもらいたい」
■申し込み:松代町商工会 TEL.025-597-2006
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