2023年06月14日 10:45更新

施設の存続が決まった明石の湯について、十日町市は今後の運営に向け、老朽化した温泉棟のボイラーを入れ替え、エントランス部分を改修する方針を13日（火）に示しました。工事のため施設は8月から臨時休業し11月初旬に再開する予定です。

これは市議会、産業建設常任委員会で明らかになりました。明石の湯の改修計画では稼働から20年が経過し老朽化しているメインボイラー1基を高効率の新型ボイラーに入れ替え、省エネ化や人件費などのコスト軽減を目指します。

さらにこれまでエントランスと厨房があった場所を改修し、キナーレの回廊棟エリアから土足のままアクセスできるようにします。これにより、イベントや作品展示などに活用できるスペースをつくり、ファミリー層などの新たな利用者を増やす狙いです。

改修工事の財源は過疎対策事業債を使い、総事業費は6000万円を見込んでいます。改修に伴い、明石の湯は8月から臨時休館し11月初旬に営業を再開する予定です。

あわせて明石の湯廃止を巡る議案が3月議会で否決されたことを受け、施設の指定管理者、一般財団法人十日町地域地場産業振興センターから先月末に解除の申し出があり、市はこれを承認しました。これにより施設は10月から年度末まで市の直営管理となり、キナーレで美術館を運営するNPO法人 越後妻有里山協働機構に管理を業務委託します。また、来年度以降は機構が指定管理者となるよう市議会に提案する予定です。

市では6月議会に改修工事にかかる経費の追加補正予算を提案する予定となっています。