2023年07月31日 19:11更新
トリノ、ソチ、平昌と3回冬季オリンピックに出場したアルペンスキーヤー湯淺直樹さんによる、ジュニア選手を対象にしたトレーニングのセミナーが29日(土)松之山体育館で開かれました。
湯淺直樹さんは北海道札幌市出身で、トリノで7位入賞を果たすなど、3度の冬季オリンピックをはじめ、ワールドカップや世界選手権に出場し、日本のアルペンスキー界をけん引。去年、現役を引退しました。
このセミナーは、十日町市や津南町など越後妻有地域の6つのアルペンスキーチームが合同でグリーンシーズンに初めて開いたもので、地元でスキー競技をしている小学3年生から中学生まで15人が参加しました。
湯淺さんは、アルペンスキーに重要な大きな筋肉の動かし方や股関節のトレーニング方法など、夏場の間にできる身体づくりについて実践を交えて指導しました。
参加者はいずれも冬の間、アルペンスキーに打ち込んでいますが、夏場は部活動などで異なる競技に励んでいます。湯淺さんはサッカーボールやバスケットボールなどそれぞれの競技の道具を取り入れたトレーニング法を紹介し、子どもたちはさっそく試していました。
参加生徒(冬季以外はバスケ部)
「股関節の使い方がよく分かっていなかったので、教われてよかった。ディフェンスをするとき、股関節を使って練習したい。今年のスキーの目標は、全中に出場して去年よりもいい成績を残せるようにしたい」
参加生徒(冬季以外は陸上部)
「去年の冬季に分からなかったことが、きょう分かってよかった。湯淺さんに教わったことと、自分の経験をプラスして頑張りたい」
湯淺直樹さん
「引退後、なるべくフレッシュなうちに世界で学んだことを日本のアルペンスキー選手に還元したいという気持ちがある。いろいろな気持ちや性格の可能性を持った選手にたくさん会えるので、県外という、自分のいつもいる地域を出て、指導させてもらえる機会をいただけるのは刺激的だったし、とても勉強になった。頑張りたいけどどうしたらいいか分からない、選手がたくさんいると思うが、『そうなんだ!』と思ってくれている選手の顔が見られてよかった」
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