2024年02月22日 16:36更新
十日町市の新年度予算案が21日(水)に発表されました。一般会計は今年度より1.9%増額の348億4000万円です。関口市長は、地方債残高の抑制や自主財源の確保など健全な財政運営に力を入れたとして、今回の予算編成に対し、今後5年10年先の未来に向けた第一歩と位置付けました。
関口市長
「箱モノが少なくなっているのは事実。それは良いこと。これから先の5年10年、新しい十日町市の夢をお示しできた部分がある。次なるステップへの第一歩」
十日町市の新年度の一般会計予算案は348億4000万円です。今年度より6億3500万円、率にして1.9%増えました。主な新規事業ではまず、健康づくりの分野で50歳以上の市民を対象に帯状疱疹の予防接種費用の一部を助成する事業に146万円を盛り込みました。
また県立十日町病院の分娩機能が新年度から休止となることから、救急搬送に使う保育器を整備する診療所に費用の半分を助成するため150万円を盛り込みました。
保育の充実に向けては、私立保育園とこども園の支援に3631万円を盛り込みました。特に保育施設で出る紙おむつの処分について、これまで自宅への持ち帰りや園での焼却処分などで対応していましたが、新たにエコクリーンセンターで受け入れる仕組みを導入します。
また、母子保健と児童福祉を一体的にサポートする子ども家庭センターを新設するため724万円を計上しています。高齢者福祉分野では、養護老人ホーム妻有荘の改築を津南町と4か年で計画していて、初年度に2244万円を計上しました。
一方、観光産業の分野では、ナカゴグリーンパークと節黒城跡周辺の再整備に500万円。観光客が増えている清津峡のアクセス向上に向け、越後湯沢駅からの路線バスと送迎バスを統合する実証事業などに750万円を盛り込みました。
市内産業の支援では、民間企業が消融雪設備や除雪機械を導入する費用の20%を補助する事業に2000万円。民間施設のトイレなどのバリアフリー化をすすめるため、工事費の半分を補助する事業に250万円。さらに民間のバスやタクシーの運転手確保に向けて、人材を新規採用する交通事業者を補助する事業に120万円を盛り込みました。
一方、財政面では次の世代の将来負担を軽くするために市債を適切に発行するとして、新年度の地方債残高は合併後、最も少ない608億7600万円となる見込みです。また、自主財源の確保として水道料金や指定ゴミ袋、温浴施設や公共施設の利用料など15件の値上げを行った結果、歳入面で1億5470万円を増やしました。
関口市長
「値上げに関して審議会での議論でほとんど異論が無かったのは事実。議会での議論の中でもあまり無かった。それよりも次世代の調整をした方が良いという気持ちだったと思う。その変わり良いサービスを提供するので負担をお願いする。ただ上げるだけではない」
十日町市の新年度予算案は3月6日から予定の市議会3月定例会で審議されます。
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