2024年03月19日 16:09更新

十日町市出身のアマチュア声楽家、樋口晋さんがプロを招いてオペラのコンサートを17日（日）、ふるさとの越後妻有文化ホール段十ろうで開き、訪れた約280人が迫力の歌声を堪能しました。

コンサートを企画したのは、東京都内で国家公務員として働くアマチュア声楽家の樋口晋さんです。樋口さんは馬場小学校の卒業生で十日町市民にオペラを親しんでもらおうと、4年前から親交のあるプロを招き、ふるさとでコンサートを開いています。

樋口晋さん
「東京だと恐らく4、5千円はするであろうチケットを低料金にして、まずはクラシックファンじゃない方でも気楽に触れていただく、そしてこの段十ろうという良いホールで声楽、オペラはどういう音の響きをするのかというところも感じてもらい、ここを誇りにして欲しいという想いもある」

村上敏明さん

今回、樋口さんに招かれたのは村上敏明さんと石上朋美さんの2人です。国内有数の声楽コンクール「第40回日伊声楽コンコルソ」でそれぞれ1位と2位を受賞するなど、プロの声楽家として活躍しています。

石上朋美さん

ステージでは本格的なオペラの曲から日本の楽曲の「さくら横丁」や「花」などあわせて20曲が披露され、会場に足を運んだ282人が迫力のある歌声に耳を傾けました。第1部の最後には、この日のために編曲された「ふるさと」を会場の全員で合唱しました。

また、第2部のアンコールでは「フニクリ・フリクラ」が原曲の「鬼のパンツ」が披露され、訪れた人は振り付けを一緒に踊りながら楽しみました。

観客
「すごく迫力があって素敵だった。演奏もすごく素敵だったし、テレビなどで見るものと迫力が全然違って、生はすごく良いなと思った。引き込まれる感じだった」

「素晴らしかった。十日町出身の方の開催なので、尚更応援したい気持ちがある。ぜひまた何回も続けて欲しい。また来たい」

石上朋美さん
「毎回、お客様が温かく支えてくれて、とにかくホールが素晴らしいので、毎回気持ちよく楽しみに歌わせていただいている」

村上敏明さん
「お客さんのパワーをもらった。むしろ私たちの方が楽しんでいたんじゃないかというくらい素晴らしいコンサートだった。弦楽アンサンブルやオーケストラを持っていない町が多い中、今日出演したアンサンブルや市民吹奏楽団など音楽を文化として伝えてくださっている団体があるというのは、未来が明るい町なのではないかと思った」

樋口晋さん
「大勢の方が来て下さり、本当にうれしい限り。私が仕事と両立できる限り、なるべく生まれ故郷のちょっとした役に立てればという想いがある。そのような声にお応えできればと思う」