2024年12月20日 15:57更新

十日町市ビジネスプラン審査会が18日（水）に十日町市中央公民館段十ろうで開かれ、松之山に自生する香木、クロモジのアロマオイルの製造・販売と香りを使った空間プロデュースを提案した志水八千代さんの計画が最優秀プランに選ばれました。

この審査会は、起業や新たな事業を起こす人を後押しする十日町市の「未来を拓く創業応援補助金」の支援対象を決めるものです。最優秀プランには市から最大100万円、優秀プランには最大30万円が助成されます。今回、事業計画を発表したのは6人で、ビジネスや金融分野の専門家など5人の審査員が新規性や地域密着性、成長性があるかなどを審査しました。

その結果、最優秀プランに選ばれたのはことし3月に松之山布川地区の地域おこし協力隊の任期を終えて、定住を決めた志水八千代さんの計画です。

志水さんは松之山に自生する香木、クロモジから精油を抽出し、同じ松之山大棟山の湧き水「柳清水」をあわせたアロマフレグランスを製造・販売する、「香遥屋KOHARUYA」というブランドの立ち上げを計画しています。

さらに商品のアロマの香りを用いて、地元の温泉宿やクリニックなどで空間デザインを行うブランディングサービスの展開を目指しています。そしてアロマを作る体験イベントや講座なども企画し、地元の資源を用いた地域活性化につなげる計画です。

志水八千代さん
「クロモジでアロマオイルが作れたらいいと思っていたが、事業化をしていくにはどうしたらいいかということをひたすら考え抜いてここまできた。クロモジを商品化するところがゴールではなく、天然の食物から採った香りでブランディングをしていきたい。十日町の香りはもちろんだが、天然の植物からの和精油というのが
ほかとは違う観点で、興味を持つ人が今後増えていくと感じている。委託蒸留で今まで作ってもらっていたので、自分で蒸留する設備などを春に向けて整えていきたい」

なお志水さん以外の5人の計画はすべて優秀プランに選ばれ、補助金30万円の交付対象となっています。

＜優秀プラン＞
・岡美緒　　　もらって嬉しい花手箱のおはぎ ちいさなあんこ屋「ひとはな」
・矢口佳奈子　美容室SHEk. ～十日町市の美容体験をより高めていける場所に～
・桐生愛里　　ホンクツイートミュージアム 　アートを通じて、人々が集える交流の空間を提供し、
　　　　　　　イベントや教育プログラムそしてカフェバーを備えた施設で地域を活性化する
　　　　　　　新しいコミュニティーセンター
・正力俊和　　里山の「農」と「食」を繋ぐHUBレストランMURA PUB
・鈴木常治　　十日町市の新たな特産品を目指して～雪国無泥どじょう ねぼすけ～