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何匹帰ってきてくれるかな? 宮中取水ダムにサケ捕獲トラップ設置 10月に遡上調査

2025年09月17日 18:06更新

サケが産卵のために信濃川に戻ってくるシーズンを前に、遡上状況を確認するための捕獲トラップが17日(水)に宮中取水ダムの魚道に設置されました。調査は10月いっぱい行われます。

宮中取水ダムの脇にある大型魚道に仕掛けられたのは、遡上してきたサケを捕獲するための大型トラップです。幅2.6m、奥行2.4m、高さは6.4mあり、クレーンを使って設置されました。

去年の捕獲の様子

サケの遡上調査はJR東日本が信濃川の環境改善に活用しようと、信濃川中流水環境改善検討協議会の跡を継いで令和5年度から自主的に行っているものです。調査の期間は10月1日から31日までの1か月間です。トラップにかかったサケは朝昼夕の3回、中魚沼漁業協同組合のスタッフの手で捕獲され、漁協での人工ふ化に役立てられます。

JR東日本によりますと、過去5年の遡上数を比べると2020年には996匹でしたが、去年秋の調査では44匹しか確認されておらず、減少傾向が続いています。

JR東日本 河川環境マネージャー 原田泰行さん
「JRとしてはたくさんサケが戻ってきてほしいと願っている。例年と同じ魚種数が確認できたし、個体数も例年と同程度の確認ができた。10数年前と同様の個体・魚種数も入っているので、魚道としては機能が維持されている状態。期間中、魚道観察室に訪れてもらい、サケの遡上状況を確認してください」なおJR東日本によりますと、今年の6月上旬から7月上旬までの約1か月の調査では、3つの魚道を21種類の魚が遡上していたことが分かりました。JR東日本では、ウロコやフンなど水中に溶け出した生物由来のDNAを含む水を採取したサンプルを分析することで、サケをはじめとする信濃川に生息する魚類に負担をかけない「環境DNA調査」も去年から新たに導入しています。こちらの調査の有効性については評価がまだ固まっていないこともあるため、JR東日本では今後しばらくはトラップによる捕獲調査を継続する方針です。

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