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川西地域で発掘のトロゴンテリゾウの化石が市指定文化財に

2024年03月01日 17:24更新

十日町市文化財保護審議会が1日(金)に開かれ、大正4年に川西地域から発掘されたトロゴンテリゾウの臼歯化石を市の指定文化財に指定するよう答申しました。

トロゴンテリゾウ臼歯化石

トロゴンテリゾウは約120から70万年前に生息し、マンモスの祖先にあたる古型マンモスに分類される大型のゾウ科の生き物です。肩の高さは地上4.5m。湾曲した牙が特徴で、その長さは5メートルに達します。今回指定される見通しの化石はトロゴンテリゾウの奥歯の部分で、長さは20.7cm、重さは1.7kgあります。

今回指定される見通しとなったトロゴンテリゾウの臼歯化石は、大正4年に現在の十日町市野口四十歩で発見されました。その後しばらくは地元の橘小学校で保管されていましたが、昭和56年に県立自然科学館に常設展示として貸し出され、令和4年4月になって十日町市に返還された経緯があります。

トロゴンテリゾウの化石は国内の28か所で確認されていて、県内では十日町市のほか長岡市と津南町からも見つかっています。また千葉県や滋賀県なども化石の産出地となっています。川西地域で見つかった化石は歯の根元が欠損している以外はほぼ完全な標本であり、トロゴンテリゾウの生息域や移動経路を考える上で貴重な資料となっています。

十日町市博物館で開かれた文化財保護審議会で竹内俊道会長が渡辺教育長に答申書を手渡しました。

今回の答申で市の指定文化財は119件目となります。答申は教育委員会で審議され、3月下旬に正式に指定される予定です。

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