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七和の団結力で動いたぜ!芸術祭の人力除雪車「人間エンジン」

2024年08月13日 15:00更新

動力は地域の団結力!

雪国を象徴する大地の芸術祭の新作として、自転車のように人の力だけで動かすロータリー除雪車「人間エンジン」を公道に走らせるイベントが11日(日)に十日町市新座の七和地区で開かれました。

雪国のロータリー除雪車を再現した芸術祭の作品「人間エンジン」は、東京都出身で金属加工を専門とする美術作家の東弘一郎さんが十日町市新座の七和地区の住民と協力して作りました。重さは約2t。運転部分はもちろん、除雪車が雪をかいて飛ばす「シューター」と「オーガ」の部分もすべて、自転車のようにペダルをこぐことで稼働する仕組みになっていて、名前の通り人力で動かせるのが特徴です。

美術作家 東弘一郎さん
「七和地区はたくさんの人が集まれる、人材が強み。たくさんの人が関わりながら、お祭りの山車をイメージして作った。雪国にしか現れない、雪国のヒーローを七和地区の皆さんに演じてもらう」

走行イベントは芸術祭の期間中4回予定されていますが、試行運転と7月の第1回目の際に故障が発生し、これまで完走は果たしていません。今回はタイヤのシャフト部分を改善し、カーブをより曲がりやすくなるよう改良した上で、地域住民約20人が団結してリベンジに挑み、七和防災センター周辺の800mほどの区間を走らせました。

ハンドル操作を担当
「難しい。ハンドル操作が右と左が逆なので、右に曲がりたい時、ハンドルを左に回さないといけない。しかも左に曲がっているのかもよく分からない。頑張ろう」

美術作家 東弘一郎さん
「前回は前輪のシャフトをつなげていて曲がるのが大変だった。基本的にずっと直進してしまう状態だったのを、曲がりやすいように前輪が右と左で別に動くようにシャフトを交換した。今度は曲がりすぎてまっすぐ進まなくて苦労している。(試行と第1回目に続き)3度目の正直で走りきりたい」

道中では何度もハンドルの切り返しを行って車両のコントロールに悪戦苦闘しましたが、約2時間かけて拠点の七和防災センターに戻り、無事に完走を迎えました。

参加住民
「本当にうれしい、3回目にしてやりました!」
「疲れました。気合いで、完全人力で完走した。いい走りだった」

参加住民
「おもしろそうだと思って見に来た。本当に人間エンジン。実際に雪をかけたらいいだろうけど、地元のみなさんで力を合わせてやっていてすごい」

美術作家 東弘一郎さん
「皆さんの協力のおかげで無事完走できた。いろいろなエネルギーで簡単に大きなものが動くが、人の力でこれだけのものを動かせる事を見せられてよかった」

七和地区地域振興会 庭野政義 会長
「この重たい除雪機が本当に動くのか、町内の期待も大きかった。今回の大地の芸術祭が自分たちの子どもや孫に伝わるように頑張りたい」

「人間エンジン」の走行イベントは今後、9月15日と10月20日にも行われます。詳しくは大地の芸術祭公式ホームページをご覧ください。

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