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小白倉集落伝統のもみじ引き 英国の学生も参加して国際色豊かに

2024年09月03日 13:45更新

川西地域の小白倉集落で巨大なモミジの木を引いて練り歩く「もみじ引き」が1日(日)に行われ、地域住民や夏季留学で訪れている英国の学生など約50人が参加しました。

もみじ引きは小白倉集落にある十二社の秋の例大祭として100年以上の歴史がある伝統行事です。もみじの木を引いて集落を練り歩き、その年に祝い事があった家の前で宴を開いて健康や豊作を祝うのが習わしとなっています。

元々は、みこしの代わりに松の木を引き回したことが始まりで、その後集落で数の少なくなった松の代わりにもみじの木が使われるようになりました。今年切り出されたもみじは過去最大で、長さ13m、直径は約80㎝、重さは1tほどあります。

もみじ引きには50人ほどが参加し、祝い唄の天神囃子を歌ったあと、清めの水を盛大にかけ合いながら十二社から集落センターまでの約500mを練り歩きました。

小白倉集落は現在20世帯39人が住んでいて、平均年齢は65歳となっています。もみじ引きも人口減少と高齢化で継続が危ぶまれていましたが、30年ほど前から英国ロンドンの私立建築学校「AAスクール」の学生が毎年サマースクールでここを訪れるようになり、祭りの担い手となっています。

AAスクール参加者
「すごく楽しくて参加できてうれしい。村の人たちと一緒にできたのでよかった」

地元の住人
「ある程度ジェスチャーで通じるが、言葉が一番難しい。集落の人たちだけではみんな年を取ってきたから、学生が大勢来てくれて力強い」

白倉国際交流委員会 事務局 江口通博 さん
「今までで一番大きなもみじを切ったので運べるのか、引っ張れるのか心配していたが、学生たちのマンパワーはすごくありがたい。毎年元気な人たちが集まってくれる限りはこの祭りはつながっていくのではないかと思う」

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